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【初心者から経験者まで】FX・投資を始める前に知っておきたい必須用語を徹底解説

FX(外国為替証拠金取引)や投資の世界は、専門用語が多く、何から手をつけていいか戸惑う方も多いでしょう。しかし、これらの基本的な用語を理解することは、リスクを抑え、安定して利益を追求するための第一歩です。

この記事では、FX口座を開設する前段階の疑問を解消できるよう、必須の用語を「基本の仕組み」「取引のルール」「分析と手法」「注文とチャート」の4つのカテゴリに分けて、初心者にも分かりやすく、かつ実務に役立つ深い解説まで網羅的にご紹介します。この用語集をマスターして、あなたの投資生活を成功へと導きましょう。

FX・投資を始める前に知っておきたい必須用語

◆FXの基本と仕組みに関する用語

FX(Foreign Exchange:外国為替証拠金取引)

FXは「Foreign Exchange(外国為替)」の略称で、正式には「外国為替証拠金取引」といいます。異なる国の通貨を交換(売買)し、その際に発生する為替レートの変動によって利益を目指す取引です。

  • 通貨ペア(つうかペア):FX取引は、常に2種類の通貨をセットで行います。例えば、「米ドル/円(USD/JPY)」や「ユーロ/米ドル(EUR/USD)」「ユーロ/円(EUR/JPY)」などです。まずは馴染みのある「米ドル/円(USD/JPY)」から始めるのがおすすめです。

  • 基軸通貨(きじくつうか):外国との経済取引において、決済手段として広く用いられている通貨のことです。米ドルが基軸通貨という位置付けになっています。基軸通貨が存在することで、国際的な取引コストが削減され貿易が活発化します。もし基軸通貨がなければ、各国の通貨で直接取引を行う必要があり、為替交換の手間やコストが増大します。
  • 取引通貨単位(とりひきつうかたんい):一度の取引で売買できる通貨の最小単位です。国内FX業者では1,000通貨単位や10,000通貨単位が一般的です。例えば、1,000通貨取引する場合、米ドル/円であれば約1,000ドルの取引を行うことになります。

円高・円安(えんだか・えんやす)

円高・円安は、外国の通貨と比較して日本円の価値が上がったか下がったかを示す言葉です。

  • 円高:日本円の価値が上がること。例えば、1ドル=150円から1ドル=140円になった場合、少ない円で同じ1ドルが買えるようになるため「円の価値が上がった(円高)」と表現されます。
  • 円安:日本円の価値が下がる(安くなる)こと。例えば、1ドル=140円から1ドル=150円になった場合、多くの円を出さないと1ドルが買えなくなるため「円の価値が下がった(円安)」と表現されます。

【応用:FXとの関係】FXチャートでは、円高になると右肩下がりになり、円安になると右肩上がりになります。これはドル円のチャートが、円高=ドル安、円安=ドル高を反映しているためです。

スプレッド

スプレッドは、FX取引における「買値(Ask)」と「売値(Bid)」の差のことです。FX業者の実質的な手数料にあたり、取引コストとしてトレーダーが負担します。通常、「pips(ピップス)」という単位で示されます。

【具体例】米ドル/円の買値が150.05円、売値が150.00円の場合、スプレッドは0.05円(5pips)となります。トレーダーが取引を開始した時点で、すでに5pips分のコストがかかっていることになります。

  • 買値(Ask):トレーダーが通貨を買うときの価格。
  • 売値(Bid):トレーダーが通貨を売るときの価格。

【注意点】スプレッドは市場の状況(経済指標発表時や早朝など)によって変動(拡大)することがあります。取引コストを抑えるためには、原則固定でスプレッドが狭い業者を選ぶことが重要です。

ピップス(pips)

FX取引で使われる、為替レートの変動幅を表す最小単位です。Percentage In Pointの略。米ドル/円(USD/JPY)の場合、通常は小数点以下第2位の1銭が1pipsにあたります。ユーロ/米ドル(EUR/USD)などの場合は小数点以下第4位が1pipsです。

【計算例】米ドル/円が150.00円から150.05円に動いた場合、5pipsの変動となります。取引単位とpipsを掛け合わせることで、損益額を計算できます。

ボラティリティ(Volatility)

ボラティリティは、価格変動の大きさ(激しさ)を示す言葉です。ボラティリティが高いとは、短時間で価格が大きく動くことを意味し、利益を狙いやすい反面、リスクも高くなります。

  • ボラティリティが高い場面:重要な経済指標の発表直後、要人発言時、世界的な金融危機などの状況。
  • ボラティリティが低い場面:市場参加者が少ない時間帯(日本時間のお昼など)、特段のニュースがない平穏な相場。

◆取引のルールとリスク管理に関する用語

レバレッジ

レバレッジは「てこの原理」という意味で、少ない資金(証拠金)でその何倍もの大きな金額の取引を可能にする仕組みです。国内FXでは最大25倍までと法律で定められています。

海外のFX業者では、100倍、200倍、さらには500倍以上のレバレッジを提供しているところもありますが、高いレバレッジはリスクも大きくなるため注意が必要です。必要証拠金にも影響し、レバレッジが高いほど少ない資金で大きな取引が可能になります。

【具体例】1ドル=150円の時、10,000通貨(150万円相当)の取引をしたい場合、レバレッジ25倍なら、必要な証拠金は150万円 ÷ 25 = 6万円となります。少ない資金で効率的に利益を狙える反面、損失も大きくなる可能性があるため、資金管理が非常に重要です。

証拠金(しょうこきん)

FX取引を行うために、FX業者に預け入れる担保となる資金のことです。取引に必要な「必要証拠金」と、それとは別に余裕資金として預けておく「余剰証拠金」があります。この証拠金が取引口座の「純資産額」となり、レバレッジ取引のベースとなります。

スワップポイント(Swap Point)

スワップポイントは、2国間の金利差によって発生する調整金のことです。金利が高い国の通貨を買い、金利が低い国の通貨を売るポジションを保有していると、その金利差に相当する金額を毎日受け取ることができます(プラススワップ)。逆に、金利が低い通貨を買い、金利が高い通貨を売っている場合は、支払いが発生します(マイナススワップ)。

スワップポイントは、日本時間の午前7時(サマータイム期間は午前6時)に一括で計算・付与されます。水曜日に保有しているポジションには、週末分の3日分のスワップポイントが付与されるため、長期保有を考えている場合は特に注目すべき要素です。

  • プラススワップ:毎日受け取れる。長期保有戦略(スワップトレード)の利益源。
  • マイナススワップ:毎日支払う必要がある。

【応用:注意点】スワップポイントは日々変動し、業者によっても異なります。また、金利が高い国の通貨を長期で持っても、為替差損でトータルでは損することもあるため注意が必要です。

追証(おいしょう)

「追加証拠金」の略です。相場の急変などにより損失が膨らみ、口座の証拠金維持率がFX業者が定める基準(例えば100%など)を下回った場合に、投資家が追加で証拠金を振り込むよう求められることです。指定された期日までに追証を解消(入金またはポジションの決済)しないと、強制的にポジションが決済されるロスカットの対象となります。

ロスカット(Loss Cut)

投資家の損失拡大を防ぐため、口座の有効証拠金(純資産額)が、必要証拠金の一定割合(維持率)を下回った際に、FX業者が強制的にポジションを決済する仕組みです。レバレッジを効かせたFX取引では、預けた証拠金以上の損失が発生するリスク(借金リスク)がありますが、このロスカットがあることで、基本的に追証の発生を防ぐ役割を果たしています。

【実務の注意点】相場の急激な変動時には、ロスカットが間に合わず、預けた証拠金以上の損失(追証)が発生するリスクもゼロではありません。特に窓開け(週明けのタイミングなどで、先週の終値と大きくギャップが開くこと)や経済指標発表時などは要注意です。

資金管理(しきんかんり)

FXで安定して勝つために最も重要とされる要素の一つで、一度の取引で許容できる損失額を、口座全体の資金に対して適切に管理することです。具体的には、「1回のトレードで失っても良い資金は、口座資金の2%まで」といったルールを設定し、ロット(取引量)を調整することを指します。

【具体例】口座資金が100万円の場合、1回の許容損失は2万円(2%)までとします。ポジションを建てる際には、損切りラインを設定し、そのラインに達した場合に2万円の損失となるようにロット数を調整します。これにより、連続して損失が出ても資金が枯渇するリスクを抑えることができます。

◆ポジション・注文・決済に関する用語

ポジション(Position)

ポジションとは、FX取引において通貨の売買を行った後、決済せずに保有している状態を指します。ポジションを保有している間は、為替レートの変動に応じて含み益または含み損が発生します。

  • ロングポジション(Long Position):通貨を買うこと(買いから入る)。レートが上昇すれば利益となります。
  • ショートポジション(Short Position):通貨を売ること(売りから入る)。レートが下落すれば利益となります。

約定(やくじょう)

約定とは、出した注文が成立し、売買が成立することです。注文が約定して初めてポジションが持たれ、または決済されます。

スリッページ(Slippage)

スリッページは、注文を出した時の価格と、実際に約定した価格にズレが生じる現象のことです。特に相場が急激に変動している時や、流動性が低い時間帯に発生しやすくなります。

【注意点】スリッページはトレーダーにとって不利な方向に動くことが多いですが、業者によっては「許容スリッページ幅」を設定することで、意図しない大きなズレを防ぐことができます。許容スリッページを超えた場合、注文が成立しないようにすることも可能です。

注文方法

FX取引で使われる、様々な取引の実行方法です。取引戦略や相場の状況に合わせて使い分けます。

注文方法 概要 用途・具体例
成行注文(なりゆきちゅうもん) 価格を指定せず、現在の市場価格で即座に約定させる注文。 「今すぐポジションを持ちたい」「急いで決済したい」場合。スリッページのリスクがある。
指値注文(さしねちゅうもん) 現在の価格よりも有利な価格を指定して予約する注文。 「今のレートは高いから、下がったら買いたい」「今のレートは安いから、上がったら売りたい」場合。
逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん) 現在の価格よりも不利な価格を指定して予約する注文。 「これ以上損失を拡大させたくない(損切り)」「レジスタンスラインを抜けたら順張りで買いたい(ブレイクアウト狙い)」場合。
ストップロスオーダー(Stop Loss Order) 保有しているポジションに対して、損失を限定するために設定する逆指値注文のこと。 含み損が許容範囲を超えた場合に自動で決済し、資金を守るために必須。
IFD注文(イフダンちゅうもん) 「If Done(もし、~が成立したら)」の略。新規注文とその決済注文を同時に予約する。 「140円で新規買いが成立したら、141円で利益確定、139円で損切りする」という注文はできない。
OCO注文(オーシーオーちゅうもん) 「One Cancels the Other(一方が成立したら他方がキャンセル)」の略。2つの注文を同時に出し、一方が約定するともう一方が自動でキャンセルされる注文。 新規注文または決済注文において、利益確定と損切りを同時に設定する場合などに使用。
IFO注文(アイエフオーちゅうもん) IFD注文とOCO注文を組み合わせたもの。新規注文(IF)と、その決済注文(OCO)を同時に予約する。 「140円で新規買いが成立したら(IF)、利益確定(指値)と損切り(逆指値)の2つの決済注文(OCO)を自動でセットする」ことが可能。最も実務で使われる注文方法。
トレーリングストップ(Trailing Stop) レートの動きに合わせて、損切りラインを自動で引き上げる(または引き下げる)注文 利益を伸ばしつつ、急な反転による損失を防ぐことが可能。

利食い(りぐい・利益確定)

保有しているポジションが含み益となっている状態で、決済して利益を確定させることです。指値注文を使うのが一般的です。

損切り(そんぎり)

保有しているポジションが含み損となっている状態で、それ以上の損失拡大を防ぐために決済することです。逆指値注文(ストップロスオーダー)を使うのが一般的です。「損切りは早く、利益は大きく」がFXにおける鉄則の一つです。

両建て(りょうだて)

同じ通貨ペアに対して、買いポジションと売りポジションを同時に保有することです。一時的に含み損益を固定したり、スワップポイントを狙ってポジション調整したりする目的で使われますが、スプレッドやスワップのマイナス分でコストがかさむため、初心者には推奨されません。

終値(おわりね)

一定期間(日足なら1日、週足なら1週間など)の最後の取引が成立した価格です。特に終値は、市場参加者全員のその期間の評価が凝縮された価格として重要視され、ローソク足チャート分析の基本となります。

始値(はじめね)

一定期間(日足なら1日、週足なら1週間など)の最初に取引が成立した価格です。

◆分析・手法に関する用語

トレードスタイル

トレードのポジション保有期間によって分類される手法です。自身のライフスタイルや性格、リスク許容度に合わせて選びます。

  • スキャルピング(Scalping):数秒~数分単位で取引を完結させ、ごく小さな利益を積み重ねる手法。取引回数が多く、集中力が求められる。
  • デイトレード(Day Trade):ポジションをその日のうちに決済し、翌日に持ち越さない手法。スワップポイントの影響を受けず、夜間など取引しやすい時間帯がある人に向く。
  • スイングトレード(Swing Trade):数日~数週間ポジションを保有し、中長期的な相場の波(スイング)を狙う手法。一度の利益幅が大きく、日中のチャートチェックが難しい人に向く。
  • ポジショントレード(Position Trade):数週間から数年単位でポジションを保有し、為替の大きなトレンドやスワップポイントを狙う手法。ファンダメンタルズ分析が重要となる。

チャート(チャート分析)

過去の為替レートの動きをグラフ化したもので、価格の推移を視覚的に把握するための道具です。このチャートを分析することで、将来の値動きを予測することを「チャート分析」といいます。

ローソク足(ろうそくあし)

日本の江戸時代に考案された、世界的に最も使われているチャートの表示形式です。始値・終値・高値・安値の4つの価格情報を一本の線と四角(ローソクの本体)で表します。

  • 月足、週足、日足など:ローソク足一本が示す期間を表します。月足は1ヶ月、日足は1日、1時間足は1時間の値動きを示します。トレードスタイルに合わせて見る足を使い分けます。
  • 陽線(ようせん):始値よりも終値が高い(値上がりした)ローソク足。
  • 陰線(いんせん):始値よりも終値が安い(値下がりした)ローソク足。
  • ヒゲ:ローソクの本体から上下に伸びている細い線のこと。上ヒゲは期間中の高値から終値までに下降した部分、下ヒゲは期間中の安値から終値までに上昇した部分を示します。

テクニカル分析

過去のチャートパターンや価格、取引量などの統計データを用いて、将来の相場を予測する分析手法です。移動平均線やRSI、MACDといったテクニカル指標(インジケーター)が用いられます。トレーダーの心理が反映されやすい短期・中期トレードで特に重要とされます。

ファンダメンタルズ分析

国の経済状況(金利、GDP、雇用統計など)、金融政策、世界情勢など、通貨の価値そのものに影響を与える要因を分析し、中長期的な相場の方向性を予測する手法です。主にスイングトレードやポジショントレードで重要となります。

トレンド(Trend)

為替レートが一定期間、一方向に向かって継続的に動いている状態を指します。トレンドに乗った取引(順張り)は、FXの基本戦略の一つです。

  • アップトレンド(上昇トレンド):高値と安値が切り上がり続けている状態。
  • ダウントレンド(下降トレンド):高値と安値が切り下がり続けている状態。

レンジ(Range)

為替レートが、一定の価格帯の中で上下を繰り返している、方向性のない状態を指します。トレーダーが方向感に迷っている状態ともいえます。

レンジ相場では、サポートライン(下限)付近で買い、レジスタンスライン(上限)付近で売る逆張り戦略が有効になる場合があります。

  • レンジブレイク:レンジ相場の上限(レジスタンスライン)または下限(サポートライン)を、勢いよく価格が突き抜けること。大きなトレンド発生の兆しとなることが多いため、ブレイクアウトを狙った順張り戦略が有効になる場合があります。

プライスアクション(Price Action)

テクニカル分析の一つで、インジケーターを一切使わず、ローソク足そのものの形やパターン、チャート上の重要な価格帯(サポート・レジスタンス)に対する反応だけで相場を分析する手法です。シンプルながら奥が深く、プロのトレーダーも重視します。

デモトレード(Demo Trade)

FX業者が提供している、実際の資金を使わず仮想の資金で取引の練習ができる仕組みです。リアルトレードと同じ環境で、取引ツールの操作方法を習得したり、新しいトレード戦略を試したりするのに役立ちます。口座開設前に利用できる場合が多いです。

【実務への活かし方】デモトレードで勝てても、リアル口座ではメンタル(感情)が加わるため同じようにはいきません。デモで取引ルールを確立した後、少額からリアル口座へ移行することが成功への近道です。

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