グランビルの法則とは?移動平均線を使った8つの売買ポイントをわかりやすく解説
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「移動平均線をチャートに表示してみたけど、どこで買って、どこで売ればいいのかわからない」。FX初心者の方なら、一度はそんな悩みを感じたことがあるのではないでしょうか。せっかくテクニカル分析を学び始めても、具体的な売買ポイントが見えないと、なかなか実践に移せませんよね。
そんなあなたにぜひ知っていただきたいのが、今回解説する「グランビルの法則」です。この法則をマスターすれば、移動平均線とローソク足の位置関係から、買い時・売り時を判断できるようになります。1960年代にアメリカの金融記者ジョセフ・グランビルが提唱した古典的な手法ですが、現代のFX市場でも十分に機能する普遍的な理論です。
この記事では、グランビルの法則における8つの売買ポイントを、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。「なぜそこが売買ポイントになるのか」という理論的背景まで理解することで、実際のトレードで自信を持ってエントリーできるようになりますよ。
グランビルの法則とは?基本の考え方
グランビルの法則とは、移動平均線と価格(ローソク足)の位置関係から、売買のタイミングを判断するテクニカル分析の手法です。具体的には、4つの買いポイントと4つの売りポイント、合計8つのパターンで構成されています。
グランビルの法則が機能する理由
なぜ移動平均線と価格の位置関係が売買シグナルになるのでしょうか。その理由を理解するためには、移動平均線が何を表しているかを知る必要があります。
移動平均線は、過去の一定期間における「平均的な取引価格」を示しています。言い換えれば、その期間に取引した投資家たちの「平均購入コスト」を表しているのです。
例えば、25日移動平均線が100円を示しているとき、過去25日間に買いポジションを持った投資家の平均購入価格は約100円ということになります。この時、現在の価格が105円なら、彼らは平均5円の含み益を抱えています。逆に95円なら、平均5円の含み損です。
この「含み益・含み損」の状態が、投資家の心理に大きく影響します。含み益を抱えた投資家は利益確定の売りを考え、含み損を抱えた投資家は「戻ったら売ろう」と考えます。グランビルの法則は、こうした投資家心理の集合体をパターン化したものなのです。
グランビルの法則で使う移動平均線の期間
グランビルの法則を使う際、どの期間の移動平均線を使うべきか迷う方も多いでしょう。一般的には、以下の期間がよく使用されます。
| トレードスタイル | 推奨される期間 | 特徴 |
|---|---|---|
| スキャルピング | 5〜20期間 | 反応が早いがダマシも多い |
| デイトレード | 20〜50期間 | バランスが良く使いやすい |
| スイングトレード | 50〜200期間 | シグナルが少ないが信頼性が高い |
FX初心者の方には、まず25日(または25期間)移動平均線から始めることをおすすめします。この期間は多くのトレーダーが意識しているため、シグナルの信頼性が比較的高いからです。
グランビルの法則の全体像
グランビルの法則は、買いシグナル4つ(買い①〜④)と売りシグナル4つ(売り①〜④)で構成されています。それぞれのシグナルは、移動平均線の傾きと、価格との位置関係によって分類されます。
大まかに整理すると、以下のようになります。
- 買い①・売り①:トレンド転換のシグナル(最も重要)
- 買い②・売り②:トレンド継続中の押し目・戻りのシグナル
- 買い③・売り③:トレンド継続中の調整後のシグナル
- 買い④・売り④:逆張りのシグナル(上級者向け)
それでは、次のセクションから各シグナルを詳しく見ていきましょう。
【買いシグナル】4つの買いポイントを徹底解説
まずは、グランビルの法則における4つの買いシグナルを解説します。それぞれのパターンで「なぜそこが買いポイントになるのか」という背景まで理解することで、実践で迷わずエントリーできるようになります。
買い①:移動平均線を下から上に突き抜ける(ゴールデンクロス型)
パターンの特徴
移動平均線が下落または横ばいから上向きに転じ始めた局面で、価格が移動平均線を下から上に突き抜けるパターンです。いわゆる「ゴールデンクロス」に近い形で、トレンド転換の初期段階を捉えるシグナルです。
なぜ買いシグナルになるのか
移動平均線が上向きに転じるということは、過去の平均価格より現在の価格が高くなり始めていることを意味します。下落トレンドで含み損を抱えていた投資家が「やっと戻ってきた」と感じ、一部は損切り、一部はホールドを選択します。同時に、新規の買い手が参入し始めることで、上昇トレンドへの転換が始まります。
実践でのポイント
このシグナルは最も信頼性が高い買いポイントとされますが、「ダマシ」も発生しやすいのが特徴です。移動平均線が明確に上向きになったことを確認してからエントリーすると、成功率が高まります。また、出来高(為替では直接見えませんが、ボラティリティの増加)を伴う突破はより信頼できます。
買い②:上昇中の移動平均線への押し目(押し目買い)
パターンの特徴
移動平均線が上向きの状態で、価格が一時的に下落して移動平均線付近まで戻り、再び上昇するパターンです。移動平均線を一時的に下回ることもありますが、すぐに反発して上抜けます。
なぜ買いシグナルになるのか
上昇トレンド中に価格が移動平均線まで下落すると、「平均購入価格まで戻ってきた」と感じた投資家が追加購入(押し目買い)を行います。また、前回の上昇で買いそびれた投資家も「今度こそ」と参入してきます。これらの買い圧力が重なることで、移動平均線付近で反発しやすくなるのです。
実践でのポイント
グランビルの法則の中でも最も実践的で使いやすいのが、この買い②のシグナルです。上昇トレンドが確認できている状況での押し目買いなので、トレンドフォローの王道パターンと言えます。移動平均線にタッチした瞬間ではなく、反発を確認してからエントリーすると安全です。
買い③:移動平均線の上で反発(トレンド継続)
パターンの特徴
移動平均線が上向きの状態で、価格が移動平均線に近づくものの、タッチする前に反発して再上昇するパターンです。買い②よりも強い上昇トレンドで見られます。
なぜ買いシグナルになるのか
非常に強い上昇トレンドでは、移動平均線に到達する前に買い注文が殺到します。「移動平均線まで待っていたら買えない」と焦る投資家が多いほど、トレンドの勢いが強いことを示しています。いわば「押し目を待っていられないほど強い相場」のサインです。
実践でのポイント
このパターンは強いトレンドでしか出現しないため、出現頻度は低めです。ただし、出現した場合はトレンドの継続を強く示唆しているため、すでにポジションを持っている場合は利益確定を急がず、保有を続ける判断材料になります。新規エントリーの場合は、直近安値を損切りラインに設定しましょう。
買い④:移動平均線から大きく乖離した下落(逆張り)
パターンの特徴
移動平均線が下向きの状態で、価格が移動平均線から大きく下方に乖離しているパターンです。いわゆる「売られすぎ」の状態で、短期的な反発を狙う逆張りのシグナルです。
なぜ買いシグナルになるのか
価格が移動平均線から大きく離れると、「平均に戻ろう」とする力が働きます。これを「平均回帰」と呼びます。下落トレンドであっても、売りポジションを持った投資家が利益確定のために買い戻しを行うため、一時的な反発が起きやすくなります。
実践でのポイント
この買い④は4つの買いシグナルの中で最も難易度が高いです。なぜなら、下落トレンドの途中で逆張りをするため、さらに下落が続くリスクがあるからです。FX初心者の方は、まずは買い①〜③のシグナルをマスターしてから、この買い④に挑戦することをおすすめします。「乖離がどの程度で反発するか」は相場状況により異なるため、ボリンジャーバンドやRSIなど他の指標と組み合わせると判断しやすくなります。
【売りシグナル】4つの売りポイントを徹底解説
続いて、グランビルの法則における4つの売りシグナルを解説します。買いシグナルをちょうど反転させた形になりますが、それぞれのパターンで異なるニュアンスがあります。
売り①:移動平均線を上から下に突き抜ける(デッドクロス型)
パターンの特徴
移動平均線が上昇または横ばいから下向きに転じ始めた局面で、価格が移動平均線を上から下に突き抜けるパターンです。「デッドクロス」に相当し、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示唆します。
なぜ売りシグナルになるのか
移動平均線が下向きに転じるということは、直近の価格が過去の平均価格を下回り始めていることを意味します。上昇トレンドで含み益を抱えていた投資家が「そろそろ天井かもしれない」と考え、利益確定の売りを出し始めます。この売り圧力が連鎖することで、下落トレンドが形成されていきます。
実践でのポイント
買い①と同様に、最も重要な転換シグナルです。ただし、「上昇トレンドが終わった」と判断するには、移動平均線が明確に下向きになることを待つ必要があります。横ばい状態での下抜けは、レンジ相場のノイズである可能性があるためです。
売り②:下降中の移動平均線への戻り(戻り売り)
パターンの特徴
移動平均線が下向きの状態で、価格が一時的に上昇して移動平均線付近まで戻り、再び下落するパターンです。移動平均線を一時的に上回ることもありますが、すぐに反落して下抜けます。
なぜ売りシグナルになるのか
下落トレンド中に価格が移動平均線まで上昇すると、「含み損が減った」または「プラスマイナスゼロに戻った」と感じた投資家が売りを出します。これが「戻り売り」です。また、下落トレンドを確認して新規の売りを狙っていた投資家も参入するため、移動平均線付近で反落しやすくなります。
実践でのポイント
買い②と対称的に、下落トレンド中の最も実践的な売りポイントです。「トレンドに逆らわない」という相場の格言通り、下落トレンドが確認できている状況での戻り売りは、比較的リスクを抑えたトレードが可能です。移動平均線付近で反落の兆候(上ヒゲの長いローソク足など)を確認してからエントリーしましょう。
売り③:移動平均線の下で反落(トレンド継続)
パターンの特徴
移動平均線が下向きの状態で、価格が移動平均線に近づくものの、タッチする前に反落して再下降するパターンです。売り②よりも強い下落トレンドで見られます。
なぜ売りシグナルになるのか
非常に強い下落トレンドでは、移動平均線に到達する前に売り注文が殺到します。「移動平均線まで待っていたら売れない」と焦る投資家が多いほど、下落の勢いが強いことを示しています。買いポジションを持っている投資家も「少しでも戻ったら逃げたい」と考えるため、わずかな戻りでも売り圧力が発生します。
実践でのポイント
このパターンが出現したら、下落トレンドがまだ続く可能性が高いと判断できます。すでに売りポジションを持っている場合は、利益確定を急がずに保有を続ける判断材料になります。ただし、このパターンでの新規エントリーは、やや高値掴み(安値売り)になるリスクがある点に注意が必要です。
売り④:移動平均線から大きく乖離した上昇(逆張り)
パターンの特徴
移動平均線が上向きの状態で、価格が移動平均線から大きく上方に乖離しているパターンです。いわゆる「買われすぎ」の状態で、短期的な反落を狙う逆張りのシグナルです。
なぜ売りシグナルになるのか
価格が移動平均線から大きく離れると、「平均回帰」の力が働きます。上昇トレンドであっても、利益確定の売りや「高すぎる」と感じた投資家の様子見によって、一時的な調整が起きやすくなります。
実践でのポイント
買い④と同様に、4つの売りシグナルの中で最も難易度が高いです。上昇トレンドの途中で逆張りをするため、さらに上昇が続くリスクがあります。特にFXでは、強いトレンドが発生すると「乖離が乖離を呼ぶ」展開になることも珍しくありません。安易な逆張りは大きな損失につながる可能性があるため、十分な経験を積んでから挑戦しましょう。
グランビルの法則を実践で使うコツ
グランビルの法則の8つのパターンを理解したところで、実際のトレードで使うためのコツを紹介します。理論を知っているだけでは勝てないのがFXです。以下のポイントを押さえて、実践力を高めていきましょう。
複数の時間足で確認する(マルチタイムフレーム分析)
グランビルの法則をより効果的に使うためには、複数の時間足でシグナルを確認することが重要です。例えば、日足で買い①のシグナルが出ていて、4時間足でも買い②のシグナルが出ている場合、より信頼性の高いエントリーポイントと判断できます。
具体的には、以下のような使い方が効果的です。
- 上位足(日足・週足)でトレンドの方向を確認
- 中位足(4時間足・1時間足)でグランビルのシグナルを確認
- 下位足(15分足・5分足)でエントリータイミングを計る
このように複数の時間足を組み合わせることで、「大きな流れに乗りながら、細かいタイミングを計る」というプロのような戦略が可能になります。
他のテクニカル指標と組み合わせる
グランビルの法則は移動平均線だけを使うシンプルな手法ですが、他の指標と組み合わせることで精度を高められます。特に相性が良いのは以下の指標です。
| 指標 | 組み合わせ方 | 効果 |
|---|---|---|
| RSI | 買い④・売り④の判断に使用 | 乖離の「買われすぎ・売られすぎ」を数値で確認 |
| MACD | 買い①・売り①の判断に使用 | トレンド転換のタイミングを補強 |
| ボリンジャーバンド | エントリー・決済の判断に使用 | 価格の変動範囲を視覚的に把握 |
| 水平線 | サポート・レジスタンスとして使用 | グランビルのシグナルと重なる位置は特に重要 |
ただし、指標を増やしすぎると判断が複雑になり、かえって迷いが生じます。まずはグランビルの法則と水平線の組み合わせから始めて、慣れてきたら他の指標を追加していくのがおすすめです。
トレードスタイルに合った期間設定を選ぶ
グランビルの法則で使う移動平均線の期間は、あなたのトレードスタイルに合わせて選ぶ必要があります。先ほどの表でも触れましたが、もう少し具体的に解説します。
デイトレードの場合
1時間足に25期間移動平均線を表示するのが定番です。この設定だと、1日に数回のシグナルが発生するため、日中にトレードする方に適しています。さらに短期で判断したい場合は、15分足に20期間移動平均線を使う方法もあります。
スイングトレードの場合
日足に25日または75日移動平均線を表示するのが一般的です。シグナルの発生頻度は低くなりますが、一度のトレードで大きな利益を狙えます。会社員の方など、頻繁にチャートを見られない方におすすめです。
損切りラインを必ず設定する
グランビルの法則でエントリーする際は、必ず損切りラインを事前に決めておくことが重要です。どんなに優れた手法でも、100%勝てることはありません。損切りラインの設定例を紹介します。
- 買い①の場合:移動平均線の直下、または直近安値の少し下
- 買い②の場合:移動平均線を明確に下回った位置
- 買い③の場合:直近安値の少し下
- 買い④の場合:さらなる乖離を想定し、余裕を持った位置
売りシグナルの場合は、これらを反転させて考えます。損切り幅と利益確定幅のバランス(リスクリワード比)を意識して、1回の負けを1回の勝ちで取り返せる設定を心がけましょう。
グランビルの法則の注意点とダマシ対策
グランビルの法則は非常に有用な手法ですが、万能ではありません。実践で失敗しないために、知っておくべき注意点とダマシ対策を解説します。
レンジ相場では機能しにくい
グランビルの法則は、トレンドが発生している相場で最も効果を発揮します。逆に、価格が一定範囲内で上下するレンジ相場では、ダマシのシグナルが頻発しやすくなります。
これは、移動平均線が横ばいになると、価格が移動平均線を上下に何度もクロスするためです。そのたびに買い①や売り①のシグナルが出ますが、実際にはトレンドが発生せず、損切りになってしまいます。
対策
移動平均線の傾きを確認し、明確に上向きまたは下向きの場合のみトレードするようにしましょう。傾きが緩やかな場合は、レンジ相場の可能性が高いため、様子見が賢明です。ADX(平均方向性指数)という指標を使って、トレンドの強さを数値で確認する方法もあります。
急激な相場変動時は要注意
経済指標の発表時や要人発言時など、相場が急激に動く局面では、グランビルの法則のシグナルが信頼できなくなることがあります。通常とは異なるボラティリティの中では、テクニカル分析全般が機能しにくくなるためです。
対策
重要な経済指標の発表前後30分〜1時間程度は、新規エントリーを控えることをおすすめします。経済指標カレンダーを確認して、米国雇用統計やFOMC、各国の政策金利発表などのスケジュールを把握しておきましょう。
買い④・売り④は上級者向け
繰り返しになりますが、グランビルの法則の中でも買い④と売り④は逆張りのシグナルであり、難易度が高いです。トレンドに逆らうトレードは、一歩間違えると大きな損失につながります。
対策
FX初心者の方は、まず買い①〜③、売り①〜③の順張りシグナルをマスターすることに集中しましょう。これらだけでも十分にトレードチャンスはあります。買い④・売り④は、相場経験を積んでから挑戦しても遅くありません。
シグナル単独での判断は危険
グランビルの法則のシグナルが出たからといって、それだけでエントリーするのは危険です。シグナルはあくまで「可能性が高い」ことを示すものであり、確実な未来を予測するものではありません。
対策
エントリー前に、以下のチェックリストを確認する習慣をつけましょう。
- 上位足のトレンド方向と一致しているか
- 重要なサポート・レジスタンスラインと矛盾していないか
- 経済指標発表など、イベントリスクはないか
- リスクリワード比は適切か
- 損切りラインは明確に決まっているか
これらをすべてクリアした場合のみエントリーすることで、勝率を高められます。
まとめ
この記事では、グランビルの法則における8つの売買ポイントを詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをまとめておきます。
- グランビルの法則とは:移動平均線と価格の位置関係から売買タイミングを判断する手法
- 買いシグナル4つ:①ゴールデンクロス型、②押し目買い、③トレンド継続、④逆張り(上級者向け)
- 売りシグナル4つ:①デッドクロス型、②戻り売り、③トレンド継続、④逆張り(上級者向け)
- 実践のコツ:複数時間足での確認、他の指標との組み合わせ、損切りラインの設定が重要
- 注意点:レンジ相場では機能しにくく、買い④・売り④は難易度が高い
グランビルの法則は1960年代に考案された古典的な手法ですが、投資家心理という普遍的な原理に基づいているため、現代のFX市場でも十分に機能します。まずは買い②(押し目買い)と売り②(戻り売り)から実践してみてください。トレンドフォローの基本を身につけることで、安定した成績を目指せるようになります。
大切なのは、シグナルを機械的に信じるのではなく、「なぜそこが売買ポイントになるのか」という背景を理解した上で、総合的に判断することです。この記事で学んだ知識を、ぜひ実際のトレードに活かしてください。
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。