スワップポイントとは?金利差で毎日稼ぐ仕組み・付与時間・注意点をFX初心者向けに解説
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「FXはトレードで利益を出すもの」というイメージをお持ちの方は多いと思います。しかし実は、ポジションを保有しているだけで毎日お金がもらえる仕組みがFXには存在します。それがスワップポイントです。
スワップポイントを上手に活用すれば、為替差益を狙った売買をしなくても、コツコツと利益を積み上げることが可能になります。特に「忙しくてチャートを見る時間がない」「長期でじっくり資産を増やしたい」という初心者の方には、非常に魅力的な収益源となるでしょう。
この記事では、スワップポイントの基本的な仕組みから、付与される時間、効率よく稼ぐ方法、そして見落としがちな注意点まで、FX初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。
スワップポイントとは?基本の仕組みをわかりやすく解説
スワップポイントとは、2つの通貨間の金利差から生じる損益のことです。FXでは必ず2つの通貨をペアで取引しますが、それぞれの通貨には発行国が設定した政策金利があります。この金利の差額を調整するために、毎日スワップポイントが発生する仕組みになっています。
なぜ金利差で損益が生まれるのか
FX取引の裏側では、実際に通貨の貸し借りに近い処理が行われています。たとえば、米ドル/円(USD/JPY)を買うということは、「円を借りて、その円でドルを買う」という構造になります。
このとき、借りた円には日本の金利(低金利)を支払い、保有するドルにはアメリカの金利(高金利)を受け取る権利が発生します。この差額がプラスであればスワップポイントを受け取れる、マイナスであれば支払うことになるのです。
スワップポイントの計算方法
スワップポイントの金額は、以下の要素によって決まります。
- 2通貨間の政策金利差
- 取引する通貨ペアの為替レート
- 保有するポジションの数量(ロット数)
- FX業者が設定するスワップレート
たとえば、政策金利がアメリカ5.0%、日本0.5%の場合、金利差は4.5%です。ただし、この金利差がそのままスワップポイントになるわけではありません。FX業者はこの金利差から手数料を差し引いた金額をスワップポイントとして提示するため、同じ通貨ペアでもFX業者によって金額が異なるのです。
買いスワップと売りスワップの違い
スワップポイントには「買いスワップ」と「売りスワップ」の2種類があります。
買いスワップは、通貨ペアを買い(ロング)で保有したときに発生するスワップポイントです。高金利通貨を買って低金利通貨を売る場合、プラスのスワップを受け取れます。
売りスワップは、通貨ペアを売り(ショート)で保有したときに発生するスワップポイントです。高金利通貨を売って低金利通貨を買う場合、マイナスのスワップを支払うことになります。
初心者の方が覚えておくべきポイントは、「高金利通貨を買えばスワップがもらえる、売れば払う」というシンプルな原則です。
スワップポイントが発生する時間とタイミング
スワップポイントは24時間いつでも発生するわけではありません。特定の時間にポジションを保有していることが条件となります。この仕組みを理解していないと、「なぜスワップがつかなかったのか」と混乱することになります。
ロールオーバーとは何か
スワップポイントが付与されるタイミングは、ロールオーバーと呼ばれる処理が行われる時間です。ロールオーバーとは、保有ポジションの決済日を翌営業日に繰り延べる処理のことで、この処理が行われる瞬間にスワップポイントが確定します。
なぜこのような処理が必要なのかというと、FXの取引は本来「2営業日後に通貨を受け渡す」というルールがあるためです。しかし、個人投資家は実際に通貨を受け取るわけではないため、毎日この決済日を自動的に繰り延べているのです。この繰り延べ処理に伴って、金利差の調整としてスワップポイントが発生します。
付与される具体的な時間帯
多くの国内FX業者では、日本時間の早朝(午前6時〜7時頃)にロールオーバー処理が行われます。夏時間と冬時間で1時間ほどずれることがあるため、利用するFX業者の公式情報を確認してください。
重要なのは、「この時間をまたいでポジションを保有していること」です。たとえば、午前5時59分にポジションを持ち、午前6時1分に決済した場合でも、ロールオーバー時間をまたいでいればスワップポイントは付与されます。逆に、午前6時直後にポジションを持ち、翌日の午前5時59分に決済した場合は、スワップポイントは付与されません。
水曜日は3日分のスワップがつく理由
FXのスワップポイントで初心者が驚くのが、水曜日から木曜日にかけて3日分のスワップが付与されるという現象です。これは土日の分をまとめて付与しているためです。
為替市場は土日が休場のため、金曜日に持ったポジションの決済日は月曜日になります。この2日間のずれを調整するために、週の途中(多くの業者では水曜日)に3日分のスワップをまとめて付与しているのです。
ただし、祝日が絡む週は付与日数が変わることがあります。たとえば、アメリカの祝日がある週は、通常とは異なるタイミングで複数日分のスワップが付与されることがあるため、FX業者のカレンダーをチェックする習慣をつけておくとよいでしょう。
スワップポイントで稼ぐ具体的な方法
スワップポイントの仕組みを理解したところで、実際にどのように収益化していくのかを解説します。スワップ運用にはいくつかのアプローチがありますが、初心者の方はまず基本的な考え方を押さえておきましょう。
高金利通貨ペアを選ぶ
スワップポイントで効率よく稼ぐには、金利差の大きい通貨ペアを選ぶことが基本です。2025年現在、スワップ運用で人気のある通貨ペアには以下のようなものがあります。
- メキシコペソ/円(MXN/JPY):新興国の中では比較的安定した高金利通貨
- 南アフリカランド/円(ZAR/JPY):高いスワップポイントが魅力だが変動も大きい
- トルコリラ/円(TRY/JPY):非常に高いスワップだがリスクも最大級
- 米ドル/円(USD/JPY):先進国通貨で安定感があり、近年は金利差も拡大
一般的に、新興国通貨ほどスワップポイントは高くなりますが、その分だけ為替変動リスクも大きくなります。「高いスワップには高いリスクがある」という原則を忘れないでください。
レバレッジを抑えて長期保有する
スワップ運用の基本戦略は、低レバレッジで長期間ポジションを保有することです。高いレバレッジをかけると、わずかな為替変動でロスカットされてしまうリスクが高まります。
たとえば、レバレッジ25倍で保有した場合、為替レートが4%動いただけで証拠金がゼロになる計算です。一方、レバレッジ3倍程度であれば、30%以上の変動にも耐えられます。スワップ運用では、「生き残ること」が最優先です。
レバレッジの詳しい仕組みについては、レバレッジとは?リスクと資金効率の正しい考え方で解説しています。
複利効果を活用する
受け取ったスワップポイントを再投資に回すことで、複利効果を得ることができます。たとえば、月に1万円のスワップ収入があった場合、その1万円で追加のポジションを持てば、翌月からはより多くのスワップを受け取れるようになります。
ただし、この方法はレバレッジが上昇することを意味するため、証拠金維持率には常に注意を払う必要があります。私がおすすめするのは、証拠金維持率が500%を下回らない範囲で再投資を行う方法です。
積立方式でリスクを分散する
一度に大きなポジションを持つのではなく、毎月定額で買い増していく積立方式も効果的です。この方法には以下のメリットがあります。
- 購入価格が平均化されるため、高値掴みのリスクを軽減できる
- 為替変動に一喜一憂せずに済む
- 長期的な資産形成の習慣が身につく
為替レートが下がったときは「安く買える」とポジティブに捉え、長期的な視点で運用を続けることがスワップ運用成功の秘訣です。
スワップポイント運用の注意点とリスク
スワップポイントは魅力的な収益源ですが、「毎日お金がもらえる」という甘い言葉だけを信じて運用を始めると、大きな損失を被る可能性があります。ここでは、FXトレード初心者の方が見落としがちな注意点とリスクを解説します。
為替差損がスワップ益を上回る危険性
スワップポイント運用における最大のリスクは為替変動です。たとえば、年間で10万円のスワップポイントを受け取っても、為替レートが下落して20万円の含み損を抱えてしまえば、トータルでは10万円のマイナスです。
特に高金利通貨は、経済情勢や政治リスクによって急激に下落することがあります。2018年のトルコリラ・ショックでは、わずか数日で30%以上の下落が発生し、多くのスワップ運用者が大きな損失を被りました。
スワップポイントだけに目を奪われず、為替レートの変動リスクを常に意識することが重要です。
スワップポイントは変動する
「今のスワップポイントがずっと続く」と考えるのは危険です。スワップポイントは各国の政策金利に連動して変動するため、将来的に減少したり、マイナスに転じたりする可能性があります。
実際に、2020年のコロナ・ショック時には、各国が金融緩和を行った結果、多くの通貨ペアでスワップポイントが大幅に減少しました。長期運用を前提とするスワップ戦略では、金利環境の変化も考慮に入れる必要があります。
金利環境が変わる背景には、世界経済の動向が関係しています。詳しくはリスクオンとリスクオフの違い|円高・円安の背景をご覧ください。
ロスカットのリスク
スワップ運用で最も避けたいのは、ロスカット(強制決済)です。為替レートが不利な方向に動き、証拠金維持率が一定水準を下回ると、FX業者によって強制的にポジションが決済されてしまいます。
ロスカットされると、それまで積み上げてきたスワップ収益も、保有していたポジションも、すべて失うことになります。これを防ぐためには、以下の対策が必要です。
- 証拠金に余裕を持たせる(実効レバレッジを3倍以下に抑える)
- 定期的に証拠金維持率をチェックする
- 急激な相場変動に備えて、追加入金できる資金を確保しておく
ロスカットを含むFXのリスク全般については、FXのリスク一覧|為替変動リスクからロスカットまでで詳しく解説しています。
マイナススワップの存在
すべてのポジションでスワップポイントがもらえるわけではありません。低金利通貨を買って高金利通貨を売る場合は、マイナススワップが発生し、毎日お金を支払うことになります。
たとえば、米ドル/円を売り(ショート)で保有すると、現在の金利環境ではマイナススワップが発生します。短期トレードであれば影響は軽微ですが、長期保有するとマイナススワップが積み重なって大きなコストになります。
トレード戦略を立てる際は、スワップポイントのプラス・マイナスも考慮に入れるようにしましょう。
FX業者別スワップポイント比較のポイント
同じ通貨ペアでも、FX業者によってスワップポイントの金額は異なります。長期運用では、この差が大きな収益差につながるため、業者選びは非常に重要です。
業者によってスワップが違う理由
FX業者がスワップポイントを決定する際には、銀行間取引の金利(インターバンクレート)を基準にしつつ、自社の手数料を差し引いています。この手数料の設定はFX業者ごとに異なるため、同じ通貨ペアでも業者によって1日あたり数十円の差が生じることがあります。
年間で計算すると、1日10円の差でも365日で3,650円、10万通貨保有していれば36,500円もの差になります。スワップ運用を本格的に行うなら、業者比較は必須です。
比較する際にチェックすべき項目
スワップポイントの高さだけでなく、以下の項目も比較検討してください。
- スワップポイントの安定性:頻繁に変動する業者より、安定している業者のほうが計画が立てやすい
- スプレッドの狭さ:エントリー時・決済時のコストも考慮する
- 最小取引単位:少額から始められるかどうか
- ロスカット水準:証拠金維持率何%でロスカットされるか
- スワップの引き出し可否:ポジションを決済せずにスワップだけ出金できるか
具体的な業者ごとのスワップポイント比較については、スワップポイント比較|長期保有におすすめのFX会社で詳しくまとめています。
スワップ運用に向いているFX業者の特徴
スワップ運用を主目的とする場合、以下の特徴を持つFX業者が適しています。
- 買いスワップが業界トップクラスの水準
- 売りスワップと買いスワップの差(スワップ差)が小さい
- 1,000通貨単位で取引できる(少額から分散投資が可能)
- ロスカット水準が低め(50%以下など)で急変動時にも耐えやすい
- スワップだけを出金できる機能がある
複数のFX業者で口座を開設し、通貨ペアごとに最適な業者を使い分けるのも有効な戦略です。
まとめ
この記事では、スワップポイントの基本的な仕組みから、付与時間、稼ぎ方、注意点、業者比較のポイントまでを解説しました。最後に要点を整理します。
- スワップポイントは2通貨間の金利差から生じる損益で、ポジションを保有しているだけで毎日発生する
- ロールオーバー時間(日本時間の早朝6〜7時頃)をまたいでポジションを持っていることが付与条件
- 水曜日から木曜日にかけては、土日分を含む3日分のスワップが付与される
- 高金利通貨を低レバレッジで長期保有するのがスワップ運用の基本戦略
- 為替差損がスワップ益を上回るリスク、スワップ変動リスク、ロスカットリスクに注意が必要
- FX業者によってスワップポイントは異なるため、長期運用なら業者比較は必須
スワップポイント運用は、為替差益を狙うアクティブトレードとは異なり、時間を味方につけてコツコツと資産を増やす手法です。ただし、「放置しておけば儲かる」という甘い考えは禁物です。為替変動リスクを理解し、適切な資金管理を行ったうえで、長期的な視点で取り組んでください。
忙しい会社員の方には、スワップ運用と相性の良いスイングトレードもおすすめです。スイングトレードのメリット|会社員におすすめの手法も参考にしてみてください。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引にはレバレッジによる大きなリスクが伴い、投資元本を超える損失が発生する可能性があります。取引を行う際は、ご自身の判断と責任において行ってください。